わかりやすく書きたい

仕事柄、ものを書くことが多い。メール、PR文、アナウンス原稿、ニュース記事などなど。子どもの頃から書くことに苦手意識がなく、むしろどちらかというと得意と思っていたこともあって、文章を書くのは苦痛ではなかった。

最近、文章の書き方についての本を貪るように読んでいる。無駄づくりで有名な藤原麻里菜さんの著書『無駄なことを続けるために』を読んで、感銘を受けたのが直接的なきっかけになった。藤原麻里菜さんの文章は、驚くほどわかりやすい。無駄づくりをしている割には、文章に悪い無駄がない。文章力の高さに、正直かなりびっくりした。

著書のなかで藤原麻里菜さんは、自分の文章力を磨くために参考にした書籍を2冊挙げている。好きなひとの影響を受けやすい僕は、その書籍を即Amazonウィッシュリストに登録。大きめの書店に行ったときに立ち読みして、買うかどうかを決めた(結果、1冊はなんか難しくて買ってない)。簡単そうな方だけ買って読み、知っていること、これまでの経験で自力で身につけてきたこと、身につけてはいたけどあまり自覚的にできていなかったことなどを確認できた。

それから、電子書籍でセールになっていた『文章を整える技術』を購入、推敲について学んだ。文章に苦手意識がなく、むしろ得意と思っていたことが仇となって、これまで推敲をあまり真剣にしてこなかった。自分の文章が、後から読み返すと拙く感じられた経験が幾度となくあることを思い出して反省した。

そして昨日、Twitterかブログかでどなたかがお勧めしていた『いますぐ書け、の文章法』を購入、これがめちゃくちゃおもしろかった。おもしろかったけど、誰がお勧めしていたのかすっかり忘れてしまった。すみません。あなたのお勧め、確かに読みました。そして、読めてとてもよかったです。お勧めしてくださってありがとうございました。

仕事で毎日のように他人の書いた文章を校正しており、似たような間違いを何度も訂正している。「なぜ、フォーマットやルールを決めてもそれを守れないのか」「フォーマットを作っても、見てないのならもうお手上げではないのか」という難問にぶつかっていたのだけど、その難問が具体的にほどけていった。結局、読むひとのことをどれだけ考えられるか、想定できるか、具体的にイメージできるかに尽きる。思うままに殴り書いて推敲をしないのは、ひとりよがりでしかないということに、遅まきながら気づいた。もう自分の気持ちよさのためだけに文章を書くような年齢でもないし、これからはできるだけわかりやすく、読んでくれるひとのことを考えた文章を書きたい。ということでリハビリと練習と鍛錬とを兼ねて、またなるべく多くの文章を、自発的に書いていこうと思った次第でした。なるべくやっていきたいですね。

無駄なことを続けるために - ほどほどに暮らせる稼ぎ方 - (ヨシモトブックス)

無駄なことを続けるために - ほどほどに暮らせる稼ぎ方 - (ヨシモトブックス)

 
文章を整える技術 書いたあとのひと手間でぜんぜん違う

文章を整える技術 書いたあとのひと手間でぜんぜん違う

 
いますぐ書け、の文章法 (ちくま新書)

いますぐ書け、の文章法 (ちくま新書)